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2015年 06月 28日
Technics SU-C700 レビュー
パナショップから入荷の連絡があったので引き取りに行ってきました。思っていたよりも随分と早かったですね。
ヨド梅では9月と言われ、パナショップでも当初は7月下旬か8月だったのが7月7日になって、結局昨日納品
されました。

有力ショップ店の力なのか増産しているのかわかりませんがイイことです。ただし増産しすぎて値崩れする
のはやめてね。ルミックスみたいに(^^;

新兵器は作戦通り敵の目を掻い潜り陣地に持ち込んでセット完了。レトロな真空管アンプと最新フルデジタル
アンプが並びました。

Technics SU-C700 レビュー_c0005245_1743111.jpg

一応今のメインシステムを書いておきます。まぁオーディオの世界ではせいぜい梅クラスではありますけど
音は結構気に入っています。これにSU-C700が加わりますが、これ以上拡張するつもりはありません。
キリが無いので(笑)

・アンプ           :TRIODE TRV-88SER/Olasonic NANO-UA1a
・スピーカー         :KEF LS50/JBL 4311B/ハセコーMM-141S+MarkAudio CHR-70v3
・サブウーハー       :TEAC SW-P300
・ネットワークプレーヤー :Pioneer N-70A
・CDプレーヤー      :TEAC CD-P650
・ミュージックアプリ    :JRiver Media Center

聴取環境はニアフィールドで音楽は演歌、歌謡曲以外は何でも聴きますが、多いのはジャズ、クラシック、
J-POPといったところ。
サブウーハーをオフにして早速音を出してみるとフルデジタルの音は真空管と大きく違いますね。
NANO-UA1aとも違います。

TRV-88SERのまるで高原で聴いているような透明感溢れる自然な音に比べ解像感が高くとても繊細です。
余韻が美しい真空管に対してフルデジタルは音の立ち上がりと消え方が速くて切れがあり、ピアノやパーカッ
ションではその速さが際立ちキレッキレ。NANO-UA1aとも全く違う世界が広がります。

しかし真空管とどちらがイイとか悪いとかではなく、聴く音楽、その時の気分、感情によって使い分けができそう。
またNANO-UA1aでは時々感じるジッターは全くありません。揺らぎレス、ノイズレスです。素晴らしい。

Technics SU-C700 レビュー_c0005245_1629014.jpg

売りのLAPC (Load Adaptive Phase Calibration)を試してみました。

≪効能≫
「スピーカーを接続した状態でアンプの周波数振幅位相特性を測定し、理想的なインパルス応答に補正する
デジタル信号処理を行う、スピーカー負荷適応アルゴリズムを開発。この新手法に基づくデジタル補正処理に
より、従来のアンプでは実現できなかった、振幅と位相の周波数特性を平坦化。空間表現豊かな音の再現
を実現しました。」

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これは純正スピーカーだけではなく他社製品にも利く補正技術です。計測には4分程掛かり結構大きなパル
ス音を断続的に発してましたね。その間一階に居た敵のレーダーに捕捉されないかと心配でした(^^;
ちなみにこのパルス音の音量調整はできないとの事。

設定後にまずカーペンターズのハイレゾ音源から「スーパースター」を聴いてみました。すると中学生の頃に
初めて買ってもらったビクターのステレオセットで聴いたスーパースターが蘇り、不覚にも涙が溢れてしまう
事に。。

それ程裕福でない家庭でしたけど欲しかった大きなステレオを買ってもらい、夢中だったカーペンターズを聴い
ていた頃がフラッシュバックしてしまいましたが、LAPCを有効にすると奥行き感が増しカレンの声の生々しさ
が倍増します。

Manhattan Jazz Quintetのハイレゾ音源を聴くとトランペットの突き抜ける音にしてもベースにしても
それぞれのパートが際立って音全体の情報量が増えて聴こえます。

LAPCは特に低音の解像度が増すようで、そのお蔭で全体の明瞭度が上がる感じがします。

Technics SU-C700 レビュー_c0005245_15501175.jpg
LUMIX DMC-LX100

少し文句も書いておきますか。サブウーハー用のプリアウトが欲しかったですね。デノンPMA-50にさえ付い
ているのに。それとマニュアルが適当で参りました。DACを使うにはドライバーのインストールが必要ですが
マニュアルにあるhttp://www.technics.com/support/からは絶対に辿り着けません。

それでサポートに聞いたらhttp://jp.technics.com/support/downloads/pc-app/windows.html
だって。サポートは親切で適切で感激しましたが、最初から説明書にそう書いてあれば無駄な時間を使わず
にすみました。

根本的な所でOlasonicはWindows上でミュージックソフトがDACに送っているフォーマットがわかるアプ
リがあります。DSDネィティブなのかPCMなのか、PCMの44.1KHzなのか24bitなのかがわかります。
パイオニアN-70AのDACを使う場合も液晶で確認できます。これを確認するすべがないとミュージックソフト
からちゃんとしたフォーマットで出力しているのかがわからないんですよね。フリーのfoobar2000は勿論
JRiver Media Centerも設定が結構複雑なのでDSD音源がPCMに変換されて出ている可能性もありま
す。それがTechnicsではわかりません。

それにolasonicもパイオニアにもfoobar2000のインストール、設定方法の説明がありますけどTechnics
にはありません。olasonicはJRiver Media Centerの設定方法も説明があります。その辺の説明がないと
普通の人には無理でしょうね。

まぁTechnics的には純正アプリの「TechnicsAudioPlayer」を使いなさいって事でしょう。特に難しい設定は
無く誰でも使えます。でも簡易すぎて使い勝手は最悪。これ使いたくないなぁ(笑)

・JRiver Media Centerの設定。何か所か変更が必要
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・foobar2000の設定。数か所の変更が必要でとても複雑
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左がOlasonicのアプリ。DACに送っているフォーマットが見えます。右がTechnicsAudioPlayer。これだけ。。
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何はともあれ買ってよかった(^^)
去年の暮れから始めたオーディオのメインシステム更新はこれで当面完了です。極上では無いかもしれませ
んが個人的には特上の音で楽しめるようになりました。ヌルヌルと動くVUメーターもクールでカッコいいし赤く
熱する真空管も素敵です。

まぁデスクトップ機のサウンドカードとか幾つかは少し回り道をして無駄金も使ってしまいましたがRubyは
購入した時よりも高値で売れましたし(^^; 
購入した時は5万円でしたが今は7万5千円ですか。円安さまさまです。

これからはチマチマと工作したりして遊んでいこうと思っています。こんど絨毯スピーカーを作ってみようと
思ってますがどうなるか。。

by webtyuu | 2015-06-28 06:13 | オーディオ | Trackback(2) | Comments(2)
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Commented by monkey at 2015-06-28 21:38 x
楽しいラインアップが揃いましたね。
当分,火呂さんの技術でいじくりまわしての、お楽しみですね。
僕は文系なので技術力不足で、つまらないです。
foover2000は遂にあきらめました。
DACにKORG DAC10を使っているので、KORG_AudioGateを使用しています。

Commented by webtyuu at 2015-06-29 06:08
※monkeyさん

文系の方にはfoobar2000はハードルが高いかもしれませんね。
とは言っても私もネットで調べていじくっているだけです(^^;

KORG_AudioGateは一見高機能っぽいですね。TechnicsAudioPlayerは話になりません。。



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